オプションのロスカット位置をシミュレーションする方法
損益シミュレーションを使うと、日経平均がだいたいどの程度変動するとプレミアムがどのくらいになるのかがわかるようになります。 今回は、100円に逆指値注文を入れている場合のシミュレーションをしてみましょう。 まず、損益シミュレーターの画面を表示し、自分が保有しているポジションを追加します。 今回はファー・プット売りがロスカットされる位置をシミュレーションしてみましょう。 まず、ボラティリティ変動値を10%に変更します。ボラティリティ変動値は日経平均が5%下落するシミュレーションをしたい場合は5%、10%下落 ...
残存日数とデルタと日経225先物の関係
この章ではSQまでの残存日数とデルタと日経225先物の関係を見ていきます。 P35000を1枚売っているとき、現在値38400に対して、1000円下の37400円では、デルタが+0.17となっています。 では、5日経った後はどうなっているでしょうか。 先物がほぼ変動しなかった場合、37400円におけるデルタは+0.14となって少し下がりました。 デルタが少し下がったということは、日経平均の下落に対して、プレミアムの上昇が抑えられることを意味します。 では、さらに5日後を見てみると、先物がほぼ変動しなかった ...
デルタヘッジ戦略の苦手な相場
先物を使ったデルタヘッジ戦略は急落・急騰相場では大きな効果を発揮しますが、弱点もあります。 それが、下図のような一定の範囲で上下に動くレンジ相場です。 37400円に入れておいたマイクロ先物の逆指値注文が約定後、相場が大きく反転し、38400円で損切りされました。 そのタイミングで、また逆指値注文を37400円に入れておいたところ、相場が反転下落して、37400円で逆指値注文が約定。 約定後に相場がまた反転上昇して、38400円で損切り。 といった形でマイクロ先物が約定と損切りを繰り返すような相場になると ...
デルタヘッジによる損失軽減はどれくらい?
さて、この章では、実際にオプションのポジションをとっているときにデルタヘッジ戦略を使うと、どれくらい損失を抑えることができるのか解説していきます。 今回は、初級編で学んだレシオスプレッド+ファープット売り戦略でポジションを組んだどきのシミュレーションをしてみましょう。 ただ1点注意点として、SQまでの残存日数やボラティリティの状況によって、損益シミュレーションは変わりますので、あくまでも参考値だと思ってください。 現在の日経225先物の価格が38,400の時、ポジションをとったその日に約4000円の大暴落 ...
オプションによるヘッジと先物によるヘッジの違い
オプショントレードでデルタをヘッジをする場合、先物でヘッジをする方法とオプションでヘッジをする方法の2種類がありますが、この2つのヘッジ方法には大きく2つ違いがあります。 オプションによるヘッジ 先物によるヘッジ 値飛び 発生しやすい 発生しにくい 返済タイミング 判断しにくい 判断しやすい 値飛び まず1つ目がヘッジをする際の値飛びです。 値飛びというのは、例えば、「日経225ミニが33000まで上昇してきたら1枚買う」という逆指値注文を入れていた場合、日経225先物が急騰したことにより、33050とか ...
デルタヘッジの効果は?
デルタヘッジとは、オプションのプレミアムの感応度を表すデルタの上昇を、日経225ミニorマイクロを使うことで相殺していく手法です。 デルタヘッジをすることで、日経平均が急騰・急落するときのオプションのプレミアムによる損失額を減少させる効果があります。 下の表のように先物を売り買いすると、デルタを増減させることができます。実際のトレードでは、ミニかマイクロを使って、デルタを調整することが多いです。 日経225先物 買い 売り ラージ デルタ+1 デルタ▲1 ミニ デルタ+0.1 デルタ▲0.1 マイクロ デ ...
デルタとは?
デルタとは、日経平均株価の価格変動に対するオプションのプレミアムの変化量のことです。デルタは、常に一定の値を取っているわけではなく、日経平均の値動きによって常に変化していく値です。 デルタは各証券会社のオプションの取引画面で確認できるようになっています。コール・オプション側では、ATMで0.5、ITMになればなるほど、1.0に近づき、OTMになればなるほど0に近づいていきます。 一方、プット・オプションでは、ATMで-0.5、ITMになればなるほど-1.0に近づき、OTMになればなるほど0に近づいていきま ...
先物取引と株式取引の違い
この章では、株式を取引する場合と何が違うのかを解説します。 先物取引と株式取引は類似している点が多く、株を取引きする時と同じような感覚で先物も取引することができます。ただし、以下のような違いがあります。 先物取引 株式取引 売買手法 売り買いどちらでも可能 原則、買いのみ 取引期間 SQまで 期間の定めなし 取引方法 証拠金取引 現物取引 まず1点目が売買手法です。先物取引は買いからも入れますし、売りからも入れます。 一方、株式取引は信用取引を使わない限り、原則買いからしか入れません。 続いて2点目が取引 ...
先物取引と信用取引の違い
この章では、先物取引と信用取引の違いについて解説します。 先物取引に類似した取引で、信用取引があります。 信用取引とは、証券会社からお金を借りて取引する方法です。 口座に100万円しかなかったときに、証券会社から100万円を借りて、200万円分の株を買う。というのが信用取引のイメージです。 先物取引と信用取引の違うところは、先物取引には「借りる」「貸す」という概念がなく、決済が将来に先送りされるということです。 信用取引と先物取引は、レバレッジ(少ない資金で大きな取引をすること)をかけて取引する点は似てい ...
日経225先物の特徴は?
この章では、日経225先物の特徴をまとめて解説します。 取引単位 日経225先物の取引単位は1枚で日経平均株価の1000倍を対象としています。 日経平均株価30,000円の場合、日経225先物の1枚の価値は 30,000円×1000倍=30,000,000円 になります。 なお、日経225ミニは取引単位が10分の1で、日経225マイクロは取引単位が100分の1なので、 日経ミニ:300万円 日経225マイクロ:30万円 ということになります。 ただし、日経225先物1枚を購入する際に必要な金額は3000万 ...