オプション価格を左右する日経225先物とは?
日経225オプションを取引する上で、日経225先物についても理解をしておく必要があります。 日経225先物はデリバティブと呼ばれる金融派生商品ですが、一番の特徴は日経平均株価とほぼ連動した動きをするという点です。そして、日経平均株価は朝9:00~15:00までしか取引されていませんが、日経225先物は朝8:45~15:45と17:00~翌朝6:00とかなり長いです。 この取引時間を見て、気づく人は気づくと思いますが、日経225先物と日経225オプションの取引時間帯は同じです。 そのため、ナイトセッションで ...
バイナリーオプションと日経225オプションの違い
『オプション』と聞くと、バイナリーオプションのことをイメージされる方もいると思います。確かに、TwitterやInstagram、Youtube等でもバイナリーオプションで大儲け!といった過大広告が出ているので、悪い意味でも有名かもしれません。 ただ、バイナリーオプションと日経225オプションは全くの別物です。 バイナリーオプションとは まずバイナリーオプションとは、「バイナリー(二進法)」を意味します。簡単に言ってしまえば、為替レートが現時点のレートから上に行くか下に行くかを当てるギャンブルだと思ってく ...
オプションで大損する典型的なパターン
オプション取引で大損するパターンというのは、もうほぼ決まっています。 事前にそのパターンを知っておくことで、大損を回避できるので、必ず頭に入れておいてください。 ①多額の含み損に耐えきれずにロスカット 日経平均が大きな下落トレンドになっている時や大きく上昇トレンドになっているときは、プレミアムが急騰します。 特に最初のうちはプレミアムの上昇幅は大したことないので、あまり気になりませんが、だいたい100円を超えて来ると、プレミアムの値動きがかなり大きくなるので、精神的にもかなりしんどくなります。 そして、こ ...
相場急変時のプレミアムの変動イメージ
オプションの売りは急騰、急落するときに危ないという話はよく聞くと思います。 しかし、実際にはどれくらい危ないのかについて詳しく説明があることは少ないです。 そこで、ここでは、日経平均がどの程度の変動をすると含み損がどれくらい増えるのかをシミュレーションしていきます。 コール売りの損益シミュレーション 例えば、現在の日経平均が26,735(赤軸)だったとして、1日で株価が約1000円上昇し、27,725(黄土軸)になりました。この値幅の上昇であれば十分起こりえます。 そのとき、権利行使価格が29,000円の ...
日経平均とプレミアムの値動きの関連性について
ここでは、オプショントレードをする上で、肝になってくる日経平均とプレミアムの値動きについて詳しく解説します。 日経225オプションは日経平均の動きと連動していますが、タイムディケイで減価していく関係で、株や投資信託とは全く異なる値動きの仕方をします。 初めは理解しづらいかもしれませんが、何度も読んでいるうちに感覚的にわかってくるようになりますので、繰り返しこのパートも読むようにしてください。 ここからは日経平均とオプションのチャートを比較しながら、実際の値動きを見ていきましょう。 コール・オプションと日経 ...
オプションの売りは本当に危ないのか
オプションの勉強をし始めると、「オプションの売りは危ないからやめておいほうがいい」と書いている書籍やブログ等を見かけることがあります。特に東日本大震災の事例やコロナショック、それ以外にも相場が暴落した事例を出して、いかにオプションの売りが危ないかを語っている人たちがいます。 ただ、これはポジショントークと言いますか、重要な論点が抜け落ちたまま、感情的に危ないと言っているに過ぎません。 例えば、「オプションの売りは損失無限大だからやめておけ!」という主張ですが、株の信用取引、FXやCFDの売りもすべて損失無 ...
プット・コール・パリティとは?
プット・コール・パリティというのは、同一限月、同一権利行使価格のプットとコールで合成先物を作成すると、先物と等価になる。という意味です。 もう少しわかりやすく言えば、オプションとは、原資産(日経平均株価)をコールとプットに分解したものとなります。コールとプットは全く別のものと思っていた人もいるかもしれませんが、コールとプットは表裏一体の関係にあります。 文字で読んでもよくわからないと思うので、実際にチャートを見てみましょう。以下は日経225先物を33,260で1枚買った時に損益曲線になります。 続いて、下 ...
合成ポジションとは?
これまではコール・オプションの買いと売り、プット・オプションの買いと売りの損益曲線を見てきました。 ただ、オプションの一番の醍醐味はこれらの4つのオプションを色々組み合わせることで、株やFXでは実現できないようなポジションの持ち方をできます。 これは言葉で説明するよりも実際にどんな損益図になるのか見てもらいましょう。 合計損益額(期中)というのは、ポジションを持った時点における損益図を表していて、合計損益額(SQ)というのは、SQ時点における損益を表しています。 C27750買+P27750買 C2775 ...
オプションのグリークスとは?
オプション取引にはデルタ、セータ、ガンマ、ベガというギリシャ文字(グリークス)で表される指標があります。 この指標を覚えておくと、「日経平均株価が100円上昇したら、プレミアムの価格がいくら上がる」といったようにプレミアムがどう変化するのかシミュレーションできるようになるのですが、実際、グリークスを使ってわざわざプレミアムを計算することはまずありません。 例えば、あなたは次のプレミアムの値動きの感覚はわかるでしょうか? 「日経平均が上昇すれば、コールのプレミアムも上がるよね。でも、SQが近づいているから、 ...
インプライド・ボラティリティとは?
オプション取引では、買い手はボラティリティを買い、売り手はボラティリティを売ると言われるほど、ボラティリティはプレミアムの価格決定に大きな影響を与えます。 インプライド・ボラティリティとは、「今後、日経平均がどれだけ大きく変動する可能性があるか」という価格変動率を%で示したものです。 自然災害や原発事故、政情不安など、投資家が大きな価格変動を予想している時はIVが高くなります。逆に投資家が相場に大きな変動がないと予想している時はIVが低下します。 IVは各証券会社のHPから確認できるようになっており、松井 ...